燕岳〜槍ヶ岳(表銀座縦走)H14.08.07〜08.10

 北アルプスの表銀座に行ってきました。
 車で穂高駅に到着したあと、駅から車で3分ほどの商工会館駐車場(無料)に駐車し、タクシーで中房温泉登山口に向かいました(タクシー代¥6000)。穂高の駅前駐車場は、駅前の神社の駐車場(1日¥500)一箇所しかありません。ちなみにバスで中房温泉に向かうと、大人一人¥1600程度です。

第1日目 快晴 10:50中房温泉〜16:30燕山荘 

 温泉口からは、いきなりの急登。なんでも、アルプスの三大急坂に数えられているようで、体が慣れていないうちは堪えます。燕山荘までには、第1〜第3ベンチと合戦小屋の計4箇所の休憩所があり、休みながらマイペースを保って登ればそれほどつらくはありません。
 第1ベンチから1分ぐらい下ったところに水場があり、冷たくおいしい水が補給できます。 合戦小屋では、スイカの1/8カットがなんと¥800(いくらなんでも高すぎるんじゃないか?)。すると、傍らに「燕山荘のテント場はいっぱいになりました。」の看板が・・・。「一箇所ぐらいあるだろうよ!」と強気と祈りの気持ちで登山再開。
 合戦小屋からはなだらかな登りで初日の行程は終了。ガイドブックでは4時間半の道のりを、途中遊びながら5時間40分かけて、登りました。

燕山荘では、テント利用者でも夕飯やお弁当の注文が出来ます。
・小屋1泊2食¥9800
・幕営¥500(一人につき)
・テント場20張り
・水1?¥200
・トイレ無料
・夕飯¥2500弁当¥800
狭いテント場。早めに到着して、いい場所を確保しよう!
燕山荘から、燕岳山頂までは30分ほど。テントを設営した後、夕焼けを見に出発!途中、コマクサの群生地があり、とてもきれい。
山頂付近には、奇岩がゴロゴロ。イルカや蛙に似たものもあり楽しんで登れます。

 夜中は期待通り、満天の星空。くっきりと見える天の川をみて、山でテントを張っていることを実感。だが、夜半過ぎは強風が吹き始め、テントが飛ばされそうになりました。いつもはサボってペグを打たないのですが、この日は奇跡的にも打ち込んであった。打ってなかったら、テントごと谷底へ・・・。ああ恐ろしい。

第2日目 快晴 燕山荘〜大天井岳〜西岳

 今日は気持ちのいい稜線歩きを楽しみました。常念山脈最高峰の大天井岳に登り、喜作新道の赤岩岳を通過しながらヒュッテ西岳を目指しました。

大天井岳山頂より、燕山荘方面。たどってきた道です。今日の行程の3分の1ってところですか。
喜作新道より、槍ヶ岳と東鎌尾根を臨む。
大天井荘
ヒュッテ西岳にまもなく到着。奥に涸沢。

第3日目 雨 西岳〜東鎌尾根〜槍岳山荘

 前日夜からの強風に乗って雨雲もやってきました。まず、ヒュッテ西岳から水俣乗越まで、急な下りをたまに落ちてくる落石におびえながらたどりつきました。
次は、難所の東鎌尾根。はしごが連続し危険な部分もありますが、注意して登れば大丈夫。雨も火照った体には丁度よく、シャワーを楽しみながら殺生ヒュッテに到着。しばし休憩の後、槍の穂先の下を巻いて、槍岳山荘に昼過ぎにたどりつきました。あいにく視界はゼロ。風雨がけっこうきつかったのでこの日は山荘に宿泊。たいした混雑もなくゆっくり寝床が確保できました(ラッキー!)。槍岳山荘のスタッフの皆さんは大変サービス精神が行き届いて(わたしの経験の中では一番)、夕食時やくつろぎのひと時など気持ちよく過ごすことが出来ました。

一番ながいはしご場。角度は90度!

第4日目 曇 槍ヶ岳〜横尾〜上高地

 明けて早朝、悪天候の合間を縫って日の出とともに槍の穂先が眼前にそびえたっていました。遠くから眺めていたその姿を間近に見てしばし感激。そのとき登ってしまえばよかったのですが、朝食をとってからアタックしたときはすでに再び雲の中(ああもったいない)。
 午後から槍沢を下り、横尾からは競歩なみのスピードで上高地へ(2時間10分)。18時のバスで新島々駅に向かいました。
 確かに表銀座はすばらしい。特に北アルプスの展望が大変見事。肝心の槍ヶ岳山頂ではガスの中でしたが、山登りの醍醐味を多く堪能できた山行でした。

山頂のご来光
槍沢カールを見下ろす。
かっぱ橋より穂高連峰。お約束のショットですね。

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