四万十川,やっぱりここはすごかった! 平成20年8月16日(土)〜18日(月)

昨年は四国のカヌイストうっちゃんとの日程が合わず,恒例のツーリングができなかったけど,今年は再開できました。

世間一般では教員の夏休みというものは,ゆっくり休んでいるものと思われているらしいですけど,実際は休日は暦どおりなのです。

ハードな出張・研修会等の日程を調整し,夕方の飛行機で四国へ吹っ飛んできました。夜の8時半に集合場所の愛媛県八幡浜市に到着。

今日は八幡浜港の花火大会。まるでボクの到着を歓迎してくれているようではありませんか。11時過ぎに仕事を終えたうっちゃんと合流。

ホテル近くのファミレスでツーリング計画を確認し,就寝。楽しみな4日間になりそうです。


今回のコース(江川崎の広見川合流地点〜かわらっこキャンプ場)

simanto_course.gif

 


16日(土)晴れのち曇り 夕方より小雨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

simannto_course1.gif

  7:30にうっちゃんよりTEL。ホテルまで迎えに来てくれた。最近新築したうっちゃん邸におじゃまして,朝食を頂き,娘さんとしばし遊んじゃいました。「この子もカヌイストになるのか・・・。」と1?年後のことを思うと,やさしくせずにはおられませんでした。
 さて,うっちゃんの実家でカヌー道具を確認して,いよいよ出発。道路はアップダウンが多く,四国は山が多い土地なんだなと実感。バイクのツーリングはものすごく楽しそう。
 1時間半ほどで江川崎に到着。カヌー館でおみやげを眺めつつ,テラスから四万十川の流れを見ました。「キ・キレイ」水しぶきや瀬を見れば一目瞭然。水がとっても青い。カナディアンカヌーの製作キットも購入しました。
 河原に下りてカヌーを組み立てる。昼食はパンとビール。12:00過ぎに出発。川の水がとてもきれい。川底の石がつるつるしていて,とても気持ちいい。だけど,強い逆風でカヌーが煽られるので,前キャビンに移ってパドリング。今年は水量が少ないこともあって,早速の浅瀬に遭遇。降りて引くのは面倒なので,しばらく船尾につかまってドンブラコと流されるのを楽しみました(酔ってたしw)。
 うっちゃんのシットオンカヌーは,浅瀬をものともせず快適ツーリング。ここはそれで正解w
 1〜2級の瀬がとても気持ちいいコースでした。休憩した中州でゴーグルを付けて潜ってみたら,オイカワや鮎がウヨウヨ。那珂川では濁っていてまず魚なんかあまり見えないものな。凄い川です。うっちゃんも魚のように泳いでいました。

 

 しばらく漕いでいると,赤い鉄橋の津大橋に到着。橋のすぐ下流に支流の目黒川合流点があります。右岸に上陸して,さっそく潜ってみると,本流の2倍はあるかとおもう透明度!こりゃビックリ。まるでプールに入っている感覚です。ここもまた鯉や鮎がウジャウジャ。もーたまらんですね。沖縄の海の川バージョンです。川はこうでなくっちゃ。http://jp.youtube.com/watch?v=QMbJFK_E1fU

 

 「鬼さん。今日のキャンプはそこにしよ!」とうっちゃんの鶴の決断で,さらにすぐ下流の網代キャンプ場で野営決定。タクシーを捕まえに左岸に上陸すると,広い駐車場にきれいなトイレ,民宿「西土佐」や食べ物屋「かっぱ亭」もありました。民宿でタクシー会社の番号を教えてもらうと,15分ほどできました。
 江川崎に戻り(1600円くらいだったかな),「温泉案内するわ」と十和温泉に向かいました。さすがにこの辺は熟知しているな〜,と感心。気持ちよく湯舟に浸かっていると,雨がポツポツ。ありゃ,また雨が・・・。そう,うっちゃんとのツーリングでは雨率100%なのです。せっかく四万十に来て雨のキャンプは少し残念・・・」と思っていたけど,気を取り直して,江川崎の上流見学。「四万十川は江川崎を挟んでまったく別物じゃ」とうっちゃんのいうとおり,上流には巨岩がゴロゴロ。水かさ次第では,確かに激流となりうる光景でした。でも,こんなに綺麗な川なら転覆も楽しいかもしれませんね。

 

 

 道の駅「とおわ」を後にして,網代のキャンプ場に戻る頃には,雨もすっかりあがっていましたラッキー。ここでデジカメのバッテリーが切れたので,民宿に充電をお願いしたところ,快くコンセントを貸してくれた(100円持っていったのだが,「そんなもんいらん!たいした電気じゃないじゃろ」といってくれた。さすが四万十の人は心が広い,と感謝感激)。
 うっちゃんは得意のタープ。ぼくもお決まりのテントを設営し,夕食の準備に取り掛かる。今日のメニューは,うっちゃんがネットで○万円で落としたという限定ダッチオーブンによるオイルフォンデュと,僕はシェルパ斉藤の本に載っていたサンマの蒲焼柳川風。オリーブオイルのフォンデュはお手軽でうまい。なるほどの料理です。柳川もとってもおいしいんだけど,盛り付けがいつもうまくいかずに,見た目がとっても汚いのが欠点なんだよね。
 夕食後は,いつもながら話に盛り上がり,気づくと23時近くになっている。するとおもむろにうっちゃんが,「さて,エビ獲りにいこか」と懐中電灯片手に水辺にスタスタ。

 

 

 

 「ホントにいるのかな」と半信半疑に思いつつも,後をついて川べりを照らしてみると,ホントにいた!じっと目を凝らすと,エビの目が光に反射して,小さく光っているのがあちこちに見えました。エイッ!と手を伸ばすと,ツツーっとすばやく逃げてなかなか捕まえられない。うっちゃんもカップで追うが,2・3匹捕まえるのがやっと。はは〜,なるほど。それで道沿いの釣具屋によく「エビてっぽう」の看板があるんだね。確かに夜なら狙いやすいかも(エビが岸辺に寄ってくるし)。明日に買って,夜はエビ三昧にしようと計画しました(だが,明日までお盆休みの釣具屋が多く,結局は買えずじまいだったのであった)。
 さて,ここからは恒例の川原の名物「蚊」との戦いがはじまります。夕食時からチクチクと足を中心にかなり刺されましたけど,うっちゃんはなぜかほとんど被害がないそう。しかもかなりボリボリ掻いたので,すでに広範囲に渡ってヒリヒリ痛い。こりゃまずいかな,と思っていたらやはりかなりの重症でした(9月後半になっても,場所によってはかさぶたが取れなかったほどの重症)。「いつも気持ちよく蚊に吸わせとんと,ええがけんに何か対策せんかい!」とうっちゃんに怒られ,今日は就寝。
 

 17日(日)曇りときどき雨 午後より晴れ 夕食時少し雨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 6:30の防災放送で目が覚めた。「夏休みは家族で遊びましょう」とか「交通事故に気をつけましょう」など大変分かりやすい内容で,聞いているほうも妙に納得する放送でした。
 民宿にデジカメの充電器を取りに行き,朝食の準備に取り掛かる。今朝もシェルパ斉藤さん直伝のピザまんトーストとウインナー。トースターでこんがり焼いたウインナーはキャンプの朝には最高のご馳走です。
 8:30に出発。小雨がちらつく中,相変わらずのトロトロ流れをのんびり漕ぐ。瀬はやさしいところが5〜6箇所。目をつぶってもクリアーできちゃいます。ああ,カナディアンカヌーがほしい・・・と思いました。ほどなく,川のど真ん中に大岩発見!登山もごぶさただし,せっかくなのでカヌーをつけて登頂しました。
 その後ものんびり瀬が続きます。水がきれいなので流れる川底がくっきり見える。四万十川は箱メガネを持参すると,もっと楽しいかも。
 そして。。。初めて見る四万十の沈下橋,岩間の沈下橋をくぐりました。待てよ・・・,橋の上から水面まで思いのほか高い。これは当初誓っていた「全ての沈下橋からダイビング」の計画をあっさり変更し,すごいなすごいなぁ,を連呼しつつスルーするのであった。いくじなしですが,写真の通り本当に高いのです。水深は2mないんじゃないかな〜(汗)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  途中,漁師のおじさんとうっちゃんが川エビ談義をはじめました。「7月はたくさんいたが,8月はさっぱりだめ。台風でも来て川の水が変わらんと・・」といってました。そうなんです。やっぱり例年より1mぐらい水位が低いそう。
 そうこうしているうちに,12:30口屋内到着。この橋からはダイビングいけそうなので,2回ほど楽しみました。
(youtubeでお楽しみ下さい。)
http://jp.youtube.com/watch?v=1CZU3U0mAi0
 橋を渡った左岸には集落と売店がチラホラありましたが,全部クローズ。一軒だけ小さな料理屋があり,うっちゃんが聞いてみると鰻重ならできる,とのこと。もちろん食べますとも。うなぎはもちろん,そうめんと川エビもうまかったな〜。
 昼食後,バスで車を取りに行き,更に江川崎まで戻って食料調達。口屋内に戻ると,橋の下流にこれまたきれいな黒尊川があるってので,今日も支流遊び。少し上流にプレイスポットっぽく,たくさんの家族連れが遊びに来ていました。ここも深い水深の割には透明度がものすごく高く,魚の多さにビックリしました。

 

 

 

 

 

 

 

  河原に戻って今日のお宿の作成作業に入る。うっちゃんはタープの張り方がいまひとつ気に入らない様子。「タープは美しく張らねばならん」と何度も張りなおし。僕はいつものアライテント。山では速攻張りだけを求めます。でも夏の河原はちょっと暑いね。蚊をよけるにはベストだけど。
 今日の夕食は,またまた斉藤政喜シリーズでサラスパマヨネーズとギョーザ,そしていつものウインナーと何故か玉ねぎ。サラスパマヨはうっちゃんも喜んで食べてくれました。お互いに自称マヨラーなので,結局味覚が似ているのかもしれません。
 とっぷり日が暮れるまで,雑談で過ごし,月もきれいで風も涼しくなってきた夜の10時,うっちゃんがなにやらソワソワ。やはり川エビ取りにGoです。エビでっぽうが手に入らなくて残念でしたが,なんとか数匹キャッチ!うっちゃんは塩茹ででおいしそうにかぶりついてました。
 エビ追いを楽しんだ後はいよいよ就寝ですが,足が痒くてなかなか寝付けない。テント内で刺された後を数えてみると足だけで20箇所ぐらいありました。派手にかきむしったので,かなりの重症である。ああ・・・キンカンかムヒがほしい・・・。

 テントからふと外を眺めてみた。僕たち以外には誰もいないキャンプ場を満月の光が綺麗に照らしていた。外に出て沈下橋の真ん中に座り,下流方面を眺める。川面に映る月がキラキラととても美しかった。2時就寝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 18日(月)曇りのち晴れ 口屋内〜高瀬沈下橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 今日も,6時半の防災放送で目が覚めました。ホントに起床には目覚まし代りでピッタリです。
 朝食はカレーライス。大辛のカレーは目をスッキリ覚ますのに最適です。
 9:00出発。今日は「かわらっこキャンプ場」をゴールにしたので,ほとんど静水の流れでは,ちょっと頑張ってパドリングしなければならないかも。でも,出発してすぐにこのツーリングで最初で最後の2級の瀬を発見!これは十分に堪能しておかなくては,と思いつつもすぐにクリアー。その後しばらくは当初の予想に反して,快適な流れが続きました。なるほど水深が浅く,そのために流れが気持ちよくなっているのでした。水に飛び込んでカヌーにつかまり,体を冷やしました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 
 勝間の左岸の広い河原では,カヌースクールが開かれていました。それもかなりの大人数。ちょうど出航するところに遭遇して,一団の中にすっかり溶け込んでしまいました。とりあえず先に行かせることとして,僕らは右岸で小休止。ついでに船底の穴をアルミテープで補修しました。後部のキール部分に穴があるため,どうしてもチョロチョロと浸水(4時間で10?ぐらいの割合)浸水してました。ちなみに予め船底防護のために貼っておいたテープはボロボロになってました。
 勝間の沈下橋では,先ほどのカヌースクールの子供たちでダイビングの行列ができてました。釣りバカ日誌13の撮影スポットだけあって人気がある沈下橋です。僕も負けじと船から誤って転落という写真を撮ろうとしたところ,うっちゃんとはデジカメのタイミングがいまひとつ合わずに失敗。しかも帽子にサングラスをかけていたことをすっかり忘れ,それも四万十のもくずと消えてしまった・・・(お気に入りのサングラスだったのに)。
  気を取り直して先を急ごうとしたら,振り向くとカヌースクールの船団が。更に気合を入れてパドリング。
 

 

 

 

 

 

 

 

 
 快適な流れの瀬が終わると,四万十川をカヌーで下るときの撮影ポイントという場所に着きました。両岸から山が落ち込み,雄大な流れが感じられるいいポイントです。年賀状用に数枚GETしました。
 11:00ごろ,2つのコーナーを抜けると,左岸に建物が見えてきた。うっちゃんが近づいてきて「かわらっこキャンプ場じゃ〜」と教えてくれた。あらら・・・まだまだ漕ぐと思っていたのに,あっさり到着。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 早速かわらっこで昼食。鮎メシと川エビの串刺し,うどんをチョイス。昨夜捕まえたぐらいのサイズが8匹刺さってました。とてもおいしかった。
 かわらっこの施設は江川崎のカヌー館に対抗して建てられたそうで,そういわれれば施設や設備もよく似ていました(立地は違うけど)。キャンプサイトもよく整備されており,言うことありません。
 

 

 

 

 

 

 

 


 口屋内行きのバスは13:31分。まだまだ余裕があるので,この先の高瀬沈下橋まで下って上陸することとした。キャンプ場前を出航してすぐ左岸に観光屋形船の発着場があり,頻繁に出航していた。近くを屋形船が通るとき,エンジンを緩めてくれるのが嬉しい心遣いでした。
 沈下橋で本日のゴール!橋を渡り,左岸の国道のバス停で今後の計画を練ったところ,うっちゃんは「このままテントと舟を回収したら須崎でカツオの土佐丼じゃ!」というおいしすぎる話を持ち出してきた。もちろん賛成w暑い中にもかかわらす,非常にてきぱきと撤収作業。須崎の道の駅「かわうそ館」に名物の土佐丼と鍋焼きラーメンを食べに行きました。うまか〜。
 その日は近くの素泊まり旅館で一泊。次の日は次回のために仁淀川を偵察して,一路空港へ。しかし仁淀川も四万十川より綺麗なぐらいでした。四国はすごいところですね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     また近いうち訪れたいです。うっちゃんどうもありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

home

inserted by FC2 system