琵琶湖縦断?横断?の野望に誘われ行ってきました 2006.8.25 晴天

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沖島小学校のwebページ」と「我が道を行く〜沖島を訪ねて〜
のページをご覧になることをお勧めします。


滋賀にいる大学時の友人Hの自宅を拠点に,琵琶湖に遊びにきました。

今回の相棒も,行動力命の愛媛カヌイスト「うっちゃん」です。誘われた言葉もたった一言、

「鬼さん,琵琶湖縦断するからおいで」だけ。

ちょっと待てよ・・・,縦断っていったい何キロあるんだろ?静水を漕ぐのは、うっちゃん那珂川で懲りてるはずじゃ・・・?

と、一抹の不安を感じつつも、まあなんとかなるだろうの精神を見習って、いそいそと荷物のパッキング。

数日してから、当日の計画をうっちゃんに聞こうと電話をしたら,「まかしとき!」の心強い返事。

「なーんも考えずにきたらええ」と感涙のダメ押し。さすがうっちゃん!

てなわけで,なーんも考えずに,荷物をH宅に送りつけ,新幹線でGo。夏休みの思い出作りに行ってきました。


 前日の遅くに,H宅に到着した。早速うっちゃんに計画を確認してみると,
「え?ないよそんなの」とあっさり言われる。
 えー!そりゃないよ。結構僕はこうみえても,事前の計画はしっかりと,のタイプなんだけどなー。なんてブツブツ言ってると,うっちゃんはおもむろに2万5千分の一の琵琶湖の地図を広げだした。
 酒に酔ってかなり楽天度が増している彼は,「けっこう距離ありそうやな。でもまあなんとかなるやろ」ともうワンプッシュ。おいおいなんとかならないって,この距離は。しかし,彼もなかなか引き下がらない。
 じゃあ,明日実際に琵琶湖を見てみて,そこで考える。それでいいね?
 うっちゃんはシブシブ了解した。どうも,縦断の夢が捨てきれないようである。

琵琶湖,基の一「沖島を探検する!」

 

 

 次の日,カヌーを積んで琵琶湖のほとりに来てみると,夢はあっさり崩壊した。
「対岸がかすんでいる!」ほど遠いのである。ちなみに横断の場合を眺めてみました。
「これは縦断なんてとてもできない・・・」僕は琵琶湖の広さに改めてびっくりした。普段見慣れている霞ヶ浦の比ではない。だだっぴろいのである。
 すぐさま僕たちは計画その?「近江八幡の沖に浮かぶ沖島を調査する」に移った。
 画像は,出発地の休暇村近江八幡前の湖岸です。入り江になっており,対岸は入り江の北側です。水の透明度は高くて,湖水浴ができるほどです(宮ヶ浜水泳場)。汚い水のイメージがあった琵琶湖ですが,汚いのは南部だけで,ここはほんとうにキレイでした。来てよかったw
 

 

 

 急ぎカヌーを組み立てて,漕ぎ出すと,沖のブイの間に脱出口を発見!
 進路を南に向けると,遠くに沖島が見えました。
 今日は完璧な凪でカヌーもスイスイ心地よく進みました。

 

 

 これほどの広さの湖で,これだけのベタ凪の日ってあまりないですね。

 

 繰り返しますけど,ほんとに水質は良好でした。
パドルを沈めるとはっきりと輪郭が見えるほどです。

 

 

 ほどなく沖島の集落が確認できるぐらい近づいてきました。どこに上陸しようかなぁ,とうっちゃんと相談して,右手に見える小学校の近くに決定。
 漁港の端っこをお借りして,上陸しました。

 

  すぐに沖島探検に出発!まずはビール探しに,島の中心部に向けて歩き始めました。のどかな漁村風景で,すれ違う人も挨拶を返してくれました。

 

  密集した島の中心街にはコンビニらしき建物の存在は確認できず。何しよーかなーとネタを探していたところ,「ケンケン山」なる道標を発見!昔話に出てくるような名がつけられたこの山にいったい何があるのか?相変わらずどうでもよい動機で,登山に向かうのであった。
 (おそらくキジがいっぱいいるからケンケン山なのであろう・・・。だが,名の由来は最後までわからずじまいであった。地元に人に聞いときゃよかった。)

  集落を過ぎると,登山道は,地元の人のお墓の前を通りますので,ちょっとミステリアス。
 なんだ?この調子で楽勝の登山か?と思っていたら,けっこうな登り道に遭遇。カヌーで干物のように直射日光を浴びた後なので,結構きつかったス。

 

 

 

 ちょっと大変かな?と感じていたら,あら,すぐにケンケン山頂に到着。山頂の展望が余りよくないので,あっさりスルーしたら,琵琶湖一望のホオジロ広場に到着。
 軽い昼食をとって,しばらく眺めを堪能した後,小学校に向けて下山開始。

 

 

沖島小学校

 実に味わいのある佇まいの学校でした。こんな環境で学習できる生徒は幸せです。先生たちはフェリーで毎日通っているのかな?

 

 

 休暇村に戻ったら,仕事を終えたH氏夫妻と合流し,カヌー体験をしてもらいました。このH氏,結構な鉄人ですので,ぜひともカヌー仲間に加わってほしいところです。
 写真でお分かりの通り,パドリングも奥さんとタイミングがぴったり合っていて,うまいと思いますよ。

 

 

  その日は,またしてもH氏宅にズーズーしくも,もう1泊お世話になることに・・・。これはもうカヌーの素晴らしさを熱く語って,H氏を僕らの世界に引きずり込むしかない!と思っていたのだが,リビングでの酒盛りの最中にチラッとPS2が目に入ってしまったのが命取り。根っからのゲーム好きの僕と,生来の負けず嫌いのH氏は,ガンダムのゲーム「連邦VSジオンDX」の対戦に朝まではまり,そのまま爆睡。あ〜あ。

 次の日,うっちゃんは目覚めよろしく朝から近所を散歩していた。「今日はどうしよっかね〜。」と恐る恐る聞いてみると,「今日は安土城を見に行って,それから近江の八幡宮様にカヌーでおまいりじゃ!」と壮大な計画を練っておられた。ああっ,なんて頼もしいお方w僕も実際にそうしたいなぁって考えていたのですよ。
 そういうわけで,午前中は安土城近辺をウロウロしかつての栄華に思いをはせながら,資料館等を楽しみました。

 

 

 

  安土町は,近代相撲の発祥の地というらしく,安土駅前には相撲やぐらが。
 さらに駅前には博物館がありました。開館まで少し時間があったので,天気もよかったし,玄関先でホームレスのように座り込んで,そのときを待ちました。
 係りのおばさんが怪訝そうな顔でこちらをチラチラみながら,入り口を開錠していました。僕たちは(ほかにお客は誰もいないのに)並んで入り口に待っちゃったりして。それで入るや否や展示物には見向きもせずに,コーヒーラウンジで「とりあえずアイスコーヒー!」なんだこいつらは?とおもったことだろうなぁ。 

 

 

 一番のお気に入りの展示は,ボタンをオスとパカッと割れる1/20の安土城の模型。ミニチュアものが結構好きなので,こういうのがあると結構長時間みちゃうんだよね。作りも精巧で,感心しました。こういうお城を作った信長様はやっぱり大胆な発想力の持ち主だったんですね。建造して3年で消失ってのがまたはかなくて良い。

 

 そんなわけで,安土城跡にも出かけてみました。
 安土山の全景ですが,この上に城が建っていたと想像すると,少しわくわくします。
当時は琵琶湖が裾野まで広がっていたようですが,現在は干拓されて田んぼになっています。

   

 

  近江風土記の丘内にあるレストランで信長ハンバーグなるものを注文したら,こんなのが出てきました。
  ポルトガルびいきの信長にちなんで,ハンバーグの周りにカボチャがあしらってあります。

 

  同敷地内の博物館では,企画展で丸木舟の展示があったので,貸衣装でパチリ。
 カヌイストとしては,撮らずにいられませんでした。

 琵琶湖,其の二「カヌーで日牟礼八幡宮(近江八幡宮)にお参りに行く!」

 地図で確認すると,この近江八幡はくもの巣のように水路が張り巡らされており,八幡様の目前にもまるで「いらっしゃいませ」のように水路があることを発見した。そこで,近江の八幡様にカヌーで接近して,お参りにいく計画を企ててみました。せっかくだから,水路を屋形船気分で散策しながら,接近しようということで,町の中心部から2キロほど離れたところからスタート。

 

 市街中心部から少し離れたところに,ちょうどいいカヌーの準備場所があったので,背中に紫外線をジリジリ受けながら,いそいそと出航の準備。今日も快晴で波穏やかw

 地図をみてもよく水路がわからないので,地形を判断して,適当に進みます。
 水は結構きったなく,絶対に沈はしたくなかったですね。ヘドロとかちょっとみえたし。

 

 にこやかにパドリングしていますが,パドルを伝って落ちてくるしたたりに結構警戒していました。角度もこれが限界。

 

 そうこうしている間に,橋の先に八幡様につながる水路をハッケン!突撃部隊は潜入していくのであった。

 前方から観光屋形船接近!
 「じゃまだー!」とか文句を言われそうなので,こちらも魚雷戦を準備していたのですが,すれ違いざまに,乗船していた観光客のカメラフラッシュの雨を喰らっただけで,あっさりスルー。

 

 さらに水路の奥地に潜入成功!
 屋形船の発着場らしく,警戒して進みます。
 船頭さんが出航の準備をしているそばを,水鳥のようにソローッと通過しようとしました。すると・・・「そっちは行き止まりだぁ!」の声が・・・。「なにっ!?」「まさか,たどりつけないのか!?」と思いながら,笑顔を返して,さらに潜入してみました。

 あらら,すぐに行き止まりの水門が・・・。しかも上陸するところがない。
 というわけで,水路を利用してのお参り上陸作戦は失敗。スゴスゴともと来た水路をぱちゃぱちゃ力なく帰っていくのでした。

 

 作戦も失敗し,次の楽しみはキャンプ。
 琵琶湖のほとり,米原の近くにある神明キャンプ場を琵琶湖の最後の夜の地としました。湖岸は遠浅だったので,カヌーをタワシで洗ってやりました。夕焼けがとても綺麗だったことを覚えています。

 うっちゃんは,例の風通しばっちりのタープ。僕はいつものアライテントです。沈んでゆく太陽をみながら,この3日間を振り返ってみるのでした。

 もはやダッチオーブンの達人の域に入っているうっちゃんに,今日もご馳走を作ってもらいました。いつもいつもありがとねぇ。

 

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